また、パケットは様々な回線を自由に旅行し、しかもその道がボランタリーであるため、レスポンスのスピードやデータ送信の確実性を「約束できない」という問題もあります。最近では、ADSLや光ファイバーといった非常に高速な回線が広まりつつありますが、あなたのパケットがそういう高速回線だけを通るわけではありません。回線だけでなく、それを中継する機器もいろいろな機器である可能性があるので、その途中の品質によっては、非常に時間がかかる可能性があるのです。従って、「必ず何秒でレスポンスが返ってくる」という約束をすることはできません。従来のPoint to Point では、コンピュータリソースに大きな投資をすることによって、このレスポンスを保障することが理論上可能でしたが、インターネットはこの約束をすることができないのが特徴なのです。また、途中品質の悪いところを通ったり、偶然故障している機械を経由したりするため、パケットが到達しないこともあります。これも「必ず届く」約束ができないのです。メールが届かなかったり、ファイルのダウンロードを失敗して、もう一回やったら、簡単に成功したりと、インターネットでは、こういったトラブルが発生し得るのです。このようにインターネットをビジネスで使う場合、どうしても「約束できない」部分をどうやって補うかを常に考えないといけないこととなります。