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人気投票で10年以上トップの座に

ジャンーポールゴルチェは、1952年、パリ生まれ。クチュリエだった祖母の影響で幼少の頃からファッションに対して憧れを抱く。稀歳のときにすでにコレクションのアイデアを初めて描く。自分のデザイン画をいくつかのメソンに送り、ピエールーカルダンに認められ、ファッションの道へ進む。カルダンのメソンでアシスタントを務めたのち、ジャックエステル、シャンパトウ、アンジェロータルラッチ等のもとで働く。75年に独立、冗年にパリコレデビュー。匠アンドロジナスールックやガーターペルトーコルセットをアウターとして使った下着スタイルの提案でゴルチエ旋風を巻き起こしている。84年にはメンズェアにも進出。90年、マドンナの「グランドアンビションツアー」のステージ衣装を担当し話題に。また、「コックと泥棒、その妻と愛人」「ロストチルドレン」など、映画衣装の分野も積極的に手掛けている。フランスの繊維業界紙『ジョルナルードクスティル』が行う世界のバイヤーとジャーナリストによる人気投票で10年以上トップの座についている。

流行のサイクルも短くなっている

流行のサイクルも短くなっている。これまでは商品サイクルも富士山型であったが、近年、茶筒型へ変化している。いま好調であっても、来年以降も成功するという保証はない。また、ファッションは気候(天気)と景気に左右されやすい。したがって天候による消費者ニーズの変化を敏感に感じとり、精度を高めていくシステム開発が欠かせない。とくに流行に敏感なヤング層はセレクトショップなどを利用する。なぜなら「こだわりの服」を手軽に選べるからだ。東京・青山、代官山、原宿、そして大阪・心斎橋などのもそのためである。セレクトショップとは、趣味性の高い品揃えを売り物とする専門店で、日本では一九五二年に創業した「シップス」や一九七六年に創業した「ビームス」などがその代表的である。

パウエル前国務長官のダブルブレスト

ダブルブレストの起源説がある。オランダや北欧の漁師たちを中心に、ピイェッケルと呼ばれる服が培われ、ピイェッケルからピ・コートが生まれた。海上では風向きが頻繁に変わるため、ダブルブレストにして左右どちらの合わせにも対応できるようになっていた。このピイェッケル=ピ・コートがダブルブレストのスーツの起源であるとすると、事情は大きく変わってしまう。フォーマルな装いではなく、船上での実用性から生まれた作業着がルーツになるからだ。ピイェッケルの誕生は1720年代のことだった。そして1740年代になると、イングランドの田園地方で鹿革をダブルブレストに仕立てたハンティング用の上衣が流行する。このハンティングジャケットも、もちろん前合わせが左右どちらも可能にできていた。一方、フロックコートは1790年代に完成したものなので、ダブルブレストのスーツの祖型はピイェッケルに求めるのが妥当だ。つまりダブルブレストはフォーマル度が高いのではなく、むしろスポーツ度やカジュアル度が高い服として登場した。またヨットやボート競技の大会を観戦すると、ダブルブレストの上衣をたくさん目撃することになる。ブレザーとして知られるジャケット(いわゆるブレザー)も、シングルよりダブルのほうが多いほどだ。これもピイェッケル起源説の状況証拠になるかもしれない。


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