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衛星講義の高まる人気

衛星講義は締め切りを出すほどの人気ぶりである。成績が上昇すること、自分の生きる指針になるもの、少なくともそのヒントになるものなら、サテラインであろうが生の講義であろうが関係ないのが今日の生徒の感覚なのである。かく言う私自身は大阪・神戸・岡山・広島と西日本を中心に毎週、新幹線で五百キロも六百キロも移動する生活を続けている。お盆や元旦は常に質問の返事とE−メールでの励ましで消えてゆく。いやむしろ消えてゆくくらい忙しくなければこの業界では「仕事をしていない」ことになる。年間百泊はホテル暮らしだ。「予備校講師は生き馬の目を抜くような過酷な競争社会だ」と言われているものの、決してそれだけではない。理性と教養を持ち、周囲に講師への畏敬の念が自然と生じるような人材が溢れんばかりに揃っている。

小・中学校の教育

今までは、大学はステータスであったが、これからの大学は、資格の一つに過ぎなくなると思われる。即戦力になる労働者を企業が求める時代が21世紀であり、仕事ができるかできないかで、人間の労働者としての価値が決められてしまう。そういう部分が強い社会を私はジョブ・ソサエティと呼ぶことにしている。ジョブ・ソサエティは資格社会でもある。21世紀の日本は、欧米と同じような資格社会になりつつあることを知らなくてはならない。そのような社会に対応した教育制度を作ろうというのが、2002年から始まる学校スリム化時代の教育改革であるといってもよい。21世紀の教育に求められるのは、能動的で、そして仕事ができ、積極的に社会と交わろうとする人間を育てることだといえるであろう。では、次に、小・中学校の教育はどうなるのかを、簡単に述べていくことにする。

浪人を前提にした受験勉強に取り組むことは厳禁

基礎学力がしっかりついていれば、秋以降にはクンダン頭角を現し、難関校に現役合格する場合が多いのです。「現役で合格を」と、懸命に勉強することにより、入試日までのギリギリの緊張感で努力と頭脳と才能を開く気力がみなぎり、直前期には、自分の想像を超える学力の飛躍となって表れる。これは、長年、受験生を教育してきた体験談でもあります。ですから高校三年生が当初から、浪人を前提にした受験勉強に取り組むことは厳禁です。まず志望校の出題傾向を知る国公立大学や私大理系を目指す受験生の中に、数学で頭を痛めている人が少なくありません。例年四月になると、数学の勉強法を尋ねてくる新受験生が後を絶ちません。本来なら「絶対に合格レベルまで実力がアップする」勉強法をアドバイスしなければなりませんが、数学だけは、一律に「こうやりなさい」ということはできません。目指す大学で、出題の傾向もレベルもまるで違います。当然、勉強方法が異なるからです。


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