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無人島になぜか郵便局がある

郵便局は人の住んでいるところにあるもの。そう思っていたら、南太平洋のニューカレドニアには、なぜか郵便局がある無人島がある。本島から船で一時間足らずのところにあるアメデ島だ。アメデ島は、島を一周してまわっても、その距離は三百五十メートルほど。ほんの十五分ほどで歩いてまわれてしまう。ホテルもレストランも何もない小さな島のまん中に、背の低い南洋植物に囲まれて、高さが五十六メートルもある白い灯台が建っている。その昔、ナポレオン三世の命令で、レオンス・レノーが設計した灯台である。この灯台に勤務する灯台守だけが、この島で寝起きする唯一の人間という無人島なのだが、昼間には、ほとんど毎日のように、観光客がやってくる。ヌメアからこの島まで、マリーD号という日帰りツアーの船が就航しているからだ。エメラルド・グリーンの珊瑚礁の海と青い空のあいだに、ぽつんと立つ白い灯台。そんな風景の中で、絵ハガキや手紙を書きたい気分になる旅行者も多い。そんな旅行者たちのために、郵便局があって、ここで手紙やハガキを出すと、アメデ灯台とマリーDの消印を押してもらえるのだ。ハガキや切手は、マリーDが島にいるあいだだけ開くブティックで買える。ただし、三時ごろまでにポストに入れないと、その日の集配に間にあわない。

免税店はオリジナル商品が狙い目

日本の税制改正や価格破壊で、ひと頃のように免税店に行けば何でも安いという時代は終わった。洋酒も銘柄によっては日本のほうが安いし、ブランド品もアウトレットモールやデパートのほうが安かったりする。そうした時代の変化を意識して、免税店側も各ブランドメーカーと話し合い、独自の商品や詰め合わせ、割安なセット販売などを行っている。またハワイやグアムのDFSのように、主要ホテルからの送迎を無料にしている所も出てきた。だから、免税店は買う品物が決まっていない場合、あるいは“義理土産”などをある程度買わなければならない場合に、まとめて利用するといい。つまり、旅の大半は自分の欲しいものを、専門店やアウトレットモール、デパートなどで探し、免税店で家族や友人、会社の仲間への買い物に充てる。このスタイルが最も効率的だ。

鳥取といってまず思い浮かぶのは砂丘

鳥取といってまず思い浮かぶのは砂丘である。幅二キロ、長さ一六キロの雄大さと風紋の見事さは圧巻だ。鳥取県は因幡、伯耆の二国からなり、鳥取市は因幡の中心地である。江戸時代に因幡、伯耆を領する池田氏三二万石の居城だった鳥取城は、海抜二四六メートルの久松山上に構えられていた。伯耆の国では、関ヶ原の戦いのあと、中村一忠が駿河から移封されて米子城を築き伯耆全域を領地としたが、やがて、鳥取の池田氏の領地となり、米子は家老の荒尾氏の居城となった。こうして、ちょっと隅に追いやられた感じの伯耆の国だが、実は山陰の中心になるチャンスがあった。豊臣時代の山陰地方は毛利氏の一族である吉川広家の領地で、その居城は出雲の山同地にある月山城(現広瀬町)だったが、米子に城を移すことを考え工事も始めた。ところが、朝鮮出兵で工事が遅れているうちに山口県の岩国に移封された。もし、予定通り城が完成されていたら松江に城が築かれることもなく、米子が山陰地方の中心になっていたはずだ。しかし、米子は産業経済都市としては鳥取、松江両市より上位にあるし、最近では、高速道路で中国自動車道や岡山、四国ともつながった。高速道路の出口近くに在りし日の米子城天守閣を復元した建物があるが、これが地元の製菓メーカー、壽製菓の本社工場兼ドライブインである。壽製菓では全国各地から、たとえば岡山からマスカット、山形からサクランボといった原材料を集めてそれぞれの土地のための土産物を製造している。純血主義者からは嫌われそうだが、すぐれた技術でつくられた土産物は第一次産業と第三次産業の利益は地元に、製造業の利益は米子にもたらす。それぞれの得意分野を分担できるすばらしい地域間分業だと評価したい。伯耆富士と呼ばれる大山は修験道の霊峰らしい神々しさも感じさせる全国でももっとも美しい山のひとつだが、西日本地方きってのスキーのメッカでもある。


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